Vtuberのリプ返しタイムで見た闇と鉄板技

Vtuber「リプ返しタイム!」
ファン「うほほー!リプもらえる急げ!」

先日このような光景を目にした。
私もVtuberのファンだったので
いそいでリプしたが無視された。

ふと周囲を見ると似たような人がいた。
冷静になれたのは彼のおかげだ、感謝。

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Vtuberリプ返しタイムに潜む闇

Vtuberと直接会話を交わせる
ファンにとっては垂涎モノの時間。
それがTwitterリプ返しタイム。

しかしながらすべての人に
返信することは時間的に無理。
当然ながら無視される人が出てくる。

するとどうだろう、さきほどまで
一体となっていたファンが2分化する。

もらえた者と、もらえない者だ。

ある者は時間に間に合わなかったと
自分を責めるし、ある者はリプを貰えた
他のファンをうらやむ。

俺を無視したとVtuberに対して
憤るファンもちらちらと見た。

それを見て私は

貰えたファンの信仰を深めるが
貰えなかったファンを遠ざける
一長一短のイベントだと思った。

実際には違うのである。

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なぜリプ返しタイムなど実行するのか?

私は大きな誤解をしていた。

このイベントはVtuberにとって
短所など1つもないのである。

なぜなら無視されたファンは更に
情熱的にVtuberに執着するからだ。
次は貰えるようにがんばるのである。

離れるファンなどいないのだ。

貰えたファンは満足感から、
貰えなかったファンは不満感から
更にVtuberに依存するようになる。

私はこれと似たものを知っている。

古くから続くビジネスの形、鉄板技

この技は、古くから娼婦の間で
使われてきた男性を虜にする
テクニックの一つだった。

夢中になってくれそうな男性を見つけたら
敢えて相手をしないことで気を引く。

男性は意中の女性に無視されて苦しむが
むしろますます女性に夢中になり
熱狂的に号泣して彼女を求め過ごす。

男性は日に日に疲弊していくが
頃合いを見て再び女性は男性へ声をかける。

男性はそれだけで喜び飛び跳ね
これからも女性を愛すと誓う。

そして数日間に渡って無視されては
1日だけ愛される生活に依存してしまう。

一瞬だけ与えられる愛とは
人を狂わせる魔法なのだ。

逆に言ってしまえば、
人は所有すると飽きる。

あれほど恋焦がれた女性と結婚後、
不満を抱きながら生活している
男性は世に多くいるだろう。

現代ではコレを応用して
ソーシャルゲームのガチャが
爆発的な利益を得ている。

確率数パーセントの低確率のものを
1口300円程度で販売するのだ。

当たった者は満足感から、
外れた者は嫉妬や羨望、次こそはという
さまざまな感情から次のガチャを購入する。

当然低確率なので前回当たった者が
今回当たるとは限らないので
ほぼ全員が外れた者の感情を知る。

心の闇を燃料に執着し続けるのだ。

この手法はVtuberの
リプ返しタイムにも当てはまる。

知ってか知らずかは及びがつかないが
リプを受け取れなかったあなたも
受け取れた隣人も等しく娼婦の虜である。

それでもあなたは追い続けますか?
追いかける際は心の闇にご注意ください。

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最後に、これは批判ではない

現象に対して感じたことを書いただけで
批判を目的とした記事ではありません。

Vtuberはファンサービスとして
リプ返しタイムを設けたらいいし
ファンはこれに応えれば良いと思う。

大多数の人の需要に対して供給を行う。
誰も悪いことはしていないのである。
そう、悪意など無いのだ。

自分はそんな思いはまっぴらごめんなので
今後こういったイベントには参加しないが。

アイドルはファンに個性など求めていない。
リプ返しはテンプレセリフがほとんどだ。
あなたは人としては認識されていない。

無個性で金と時間を差し出すファンが
理想なのではないかなと感じました。

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